木鶏鳴子夜

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<<   作成日時 : 2010/07/04 13:52   >>

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新しい仕事に就いて、あっという間に一ヶ月が過ぎた
私が働く会社には3年の労働ビザを持つ、中国人研修生(20〜23歳)がいる
入社以来、彼女たちとの距離は日に日に縮まっていった

入社して間もなく、、、
日本人と中国人との交流はなく閉鎖的な環境であることに気づいた
彼女たちはスーパーまで徒歩50分はかかる山の中の団地の一軒家を寮とし、8人で共同生活を送っている
彼女たちは休日に一週間分の食料を買出しに出る
雨の日も雪の日も、坂道を登り下りして買い物をして帰るのだ
一人一台の自転車があっても片道25分、思い荷物を積んで自転車を押すことになる

同じ時間に出社し、残業もする彼女らの賃金は社員・派遣社員よりもはるかに低い
その中から月の食費を除き、中国の家族へ仕送りをしている
日本に来て1年半になるSさん 「私の家は新しく建てました。4階建ての家」と言う
他にも仕送りで家が建った子が多くいる

「日本人の友達、知り合いはできた?」「どこか行った?」
会話を交わすと共に彼女たちの胸の内が露になってくる・・・・
彼女たちはまるで寮に閉じ込めらた生活を送っている
外出すると危ないだとか、寮にいれば安全、日本人と知り合うと怖い人もいるだとか・・・
 (まぁ、どこの国でもそんなことはあるが)
そんなことを世話人から言われ、外出がバレてしまうことに不安を抱いている
『もし街に遊びに出たり、外泊が見つかったら、私たちは中国に帰らされてしまいます』
『早く中国に帰りたい。毎日仕事だけ。休みの日はずっと寮にいて何もない。面白くない。』
そして社員たちも彼女と繋がりを持とうとはしない
関わらなければ何の面倒も起きない、ということか・・・・・

今年12月で3年という期間を終えて帰国するHさんは言う
『もう少しで中国帰れます。つらい仕事も頑張った。日本に来て本当に成長したと思います。』   

彼女たちは広島の良さも場所も、何も知らない
何かあったら処理が面倒だから・・・そして差別視の何ものでもないと私には見える
人によって口調が変わったり、手渡しできるものを目も合わさず投げてみたり・・・
同じ仕事をしているのに、一緒に仕事しているのに、心のどこかで研修生を下に見てはいませんか?
国の、生活のレベルを、自分のものさしで測り、自分たちが上だとでも思っているのか?
私はそんな上っ面だけの女たちに胸焼けがしそうなほどに腹が立つ

彼女たちはロボットじゃない!
この扱いを見ていて、私はなんと恥かしいことかと・・・・ 怒りと悲しみの感情に湧いた



私は中国を旅した時も他の国を旅した時も
たくさんの異国の人々に励まされ助けられ、温かい心をいっぱいに貰って帰ってきた
世界で私に出会い関わった人々は今、どうしているだろうか。。。。

私は今、彼女たちに返したいと思う
世界でお世話になった人みんなには返せないけれど、そのかわりに彼女たちに返していけばいい
祖父母もまた中国人に助けられ、生きて日本へ引き揚げてきた
祖父母の思いも、しょってでも、私は返していくべきだ

私はできるだけの異国、日本を見せてあげたいんだ
ちゃんと日本で三年間頑張ったんだという証と、日本で暮らした思い出を持って帰ってほしい
中国に帰って『日本の友達ができたよ!』って家族に胸張って、言ってほしいと願う


今私は、目をキラキラと輝かせる彼女たちに元気を貰って働いている

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